簿記初級・3級・2級・1級の違いについて

簿記検定の中でももっともメジャーな試験である日商簿記検定には、初級から1級まで4種類があります。レベルが上がるにつれ試験内容も難しくなり、必要な勉強量も増加しますが、着実に簿記スキルのレベル向上が見込める意味で、いずれもチャレンジしがいのある検定試験です。今回は、簿記初級・3級・2級・1級の違いについてご説明します。



日商簿記で受験できる初級・3級・2級・1級の特徴や合格基準を教えてください。
簿記検定は受験資格がなく、初級から1級までだれでもチャレンジできる資格です。
初級から2級は全体の70点以上の点数を取れば合格できますが、1級は科目ごとに決められた点数以上取らなければ不合格となるといった決まりがあります。各級の特徴を確認していきましょう。


「4級」が廃止されて「初級」がスタート

日商簿記では、4級が廃止されて新たに「初級」試験が2017年からスタートしました。

試験の出題から合否判定までインターネット上で実施するのが特徴です。

◆初級試験の概要

受験資格は不問。学歴・経験関係なく、どなたでもチャレンジが可能です

40分制限で試験が行われ、100点満点中、70点以上をとれば合格となります。

各地の商工会議所、もしくは商工会議所が認定したネット試験実施機関で試験が行われます。解答から採点、合否の判定まで、およその試験工程をインターネットで完結させます。

試験を実施する機関が試験日を設定しますので、商工会議所ホームページなどで事前に調べておくようにしてください。

◆初心者向けの試験

初級は、簿記の基本知識を問う内容となっています。

経理・会計に関する実務の基礎スキル獲得に役立ち、そこで得た知識は幅広い業種で生かされます。

かつての4級試験は、合格率が平均で30%ほどでした。同程度のレベルである初級も、同じくらいの合格率が予想されます。

試験にチャレンジ予定の方は、初心者向けだからといって決して侮らず、勉強計画をしっかり立てて本番に備えてください。


日商簿記1級・2級・3級を比較!

1級~3級までは従来通り実施されます。それぞれの試験内容や合格率などを見ていきましょう。

3級 2級 1級
試験科目 商業簿記 商業簿記+工業簿記
商業簿記・会計学・

工業簿記・原価計算

特徴
企業経理の基礎スキルや、
確定申告に利用される
青色申告書類の

作成スキルが身に付く。

財務諸表の作成だけでなく、
記入数字がどんな意味を持つか理解
することで、正しい活用スキルが学べる。
経営内容も把握できる。
商業簿記や工業簿記の応用は
もちろん、会計基準や会社法などの
法的知識を理解し、経営分析に
つなげるスキル獲得に役立つ。
時間 2時間 2時間
合計3時間
※商業簿記・会計学90分
 工業簿記・原価計算90分
合格基準 100点満点中70点以上
2科目合計70点以上
※商業簿記60点満点、工業簿記40点満点
合計70点以上
ただし、1科目ごとの得点で40%(10点)
以上取る必要がある。
試験時期
6月第2日曜日
11月第3日曜日
2月第4日曜日
6月第2日曜日
11月第3日曜日
2月第4日曜日
6月第2日曜日
11月第3日曜日
合格率

(2018年6月)

44.3% 15.6% 13.4%


いずれの試験も、「科目ごとに何点以上で合格」と設定されており、相対評価でなく絶対評価で合否が決まることから、努力した分、報われる試験制度となっています。

もちろん、上級になるにつれ、試験内容も難しくなり、合格認定される確率も低くなるという傾向です。

しかし、1級取得ともなれば、経営管理や経営分析に関するスキルが磨かれると同時に、公認会計士や税理士などの国家資格チャレンジへの弾みにもなり、挑戦する価値は十分あると言えます。

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級が違えば、勉強方法も異なる

簿記検定の勉強方法も、それぞれのクラスに合わせた勉強方法を取り入れることが重要です。

1級と初級では、出題範囲も全く異なり、難易度の差も歴然です。簿記検定にチャレンジする際は、その種類に応じて個別に対策を立て、必要な学習量・学習期間を確保し、適切な勉強スタイルを選択してください。

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