FP3級学科試験の傾向と対策


FP3級学科試験ではズバリどこが出ますか?
科目ごとによく出題される重要テーマがあります。この重要テーマをしっかり学習しておきましょう。


FP3級試験にはよく出題される問題がある!

FP3級試験も2級と同じく、「よく出題される重要テーマ」があります。

つまり、学習範囲全体から満遍なく出題されるのではなく、毎回出題されるテーマがある一方で、ほとんど出題されないテーマがあります。

これが分かっていると効率的に学習できます。

そこで今回は、2014年1月~2021年1月の過去問の出題傾向に基づいて、FP3級の学科試験の科目別重要テーマについて説明します。


科目1:ライフプランニングと資金計画

FP資格の中心となる科目です。主にライフプランニングの手法、社会保険、住宅・教育の資金計画について出題されます。

重要度

テーマ

◎最頻出

FPと関連法規、係数の意味と活用、公的医療制度、 公的年金の制度、公的年金の給付、

住宅ローン、教育ローン・奨学金

○頻出

可処分所得の計算、労働保険、確定拠出年金

FPと関連法規は毎回のように出題されています。公的年金からは複数の問題が出題されることが多いです。

公的年金の給付からは、老齢給付が一番多く出題されていて、次いで遺族給付がよく出題されています。

近年では、制度改正に伴い、確定拠出年金の出題が増えています。


科目2:リスク管理

生命保険、損害保険とリスク管理に関する科目です。主に保険の制度、商品の特徴がよく出題されます。

重要度

テーマ

◎最頻出

契約者保護に関する制度、生命保険料の仕組み、生命保険商品、損害保険商品

○頻出

生命保険と税金、第三分野の保険、損害保険の仕組み、損害保険と税金

契約者保護に関する制度からは、生命保険契約者保護機構やソルベンシー・マージン比率が出題されています。

生命保険の分野からは、保険料の仕組みがよく出題されます。生命保険の商品については、定期保険・終身保険・個人年金保険などの基本的な事項が問われることが多くなっています。

損害保険商品は、火災保険、地震保険、自動車保険、傷害保険からの出題がほぼ全てですので、この4つの保険の特徴をしっかり理解しておく必要があります。


科目3:金融資産運用

金融市場と金融商品に関する科目です。他の科目に比べて、出題傾向の偏りが少なく、満遍なく出題される傾向にあります。

重要度

テーマ

◎最頻出

経済指標、マーケットの変動要因、投資信託の仕組み、債券の仕組み、株式投資の評価指標、

株式取引の仕組み、外貨建商品の仕組み、金融商品と税金、セーフティーネット、関連法規

○頻出

金利・利回り計算の仕組み、債券の利回り計算、相関係数

この科目は、他の科目に比べて出題テーマの偏りが少ない傾向にあるので、全体的に学習する必要があります。そこで、一つ一つのテーマに時間をかけ過ぎず、それぞれの基本事項に絞って学習するのが効果的です。

上記を見ると分かる通り、各金融商品の「仕組み」に関する問題が多く出題されます。商品の特徴と取引のルールを中心に学習しましょう。

セーフティーネットは預金保険制度・投資者保護基金、関連法規は金融商品取引法・金融商品販売法から出題されています。


科目4:タックスプランニング

税金に関する科目です。主要テーマは所得税です。

重要度

テーマ

◎最頻出

各種所得の計算(特に、退職、一時、不動産、事業、利子、配当、給与の順でよく出題されている)

損益通算

所得控除(特に、扶養控除、医療費控除、地震保険料控除、配偶者・配偶者特別控除、生命保険料控除の順)

住宅借入金等特別控除

○頻出

所得税の申告

所得の計算は毎回出題されています。しかも毎回、複数の所得について出題されますので、10種類の所得の計算式は全部覚えておきましょう。

つぎに、所得控除ですが、これも複数同時に出題されることが多いので、満遍なく基本事項を押さえておきましょう。


住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)については、ほぼ毎回出題されていますので確実に得点できるようにしておきましょう。


科目5:不動産

不動産に関する科目です。不動産の取引、建築関連法規、不動産の税金が主なテーマです。

重要度

テーマ

◎最頻出

建築基準法(道路に関する制限、用途に関する制限、建ぺい率、容積率)、不動産の譲渡と税金

○頻出

不動産登記、不動産の価格、不動産の取引、賃貸契約、区分所有法、

不動産の取得に係る税金、不動産の保有に係る税金、投資判断の基礎

建築基準法では、主に住宅などを建てる際の制限が中心に出題されます。道路の制限・用途制限・建ぺい率と容積率の制限が重要です。

不動産の譲渡については、譲渡所得の区分(長期か短期かの判定方法)をしっかり理解しておきましょう。

税金については、固定資産税・不動産取得税の出題が多く、次いで都市計画税、登録免許税などとなっています。


科目6:相続・事業承継

相続、贈与、事業承継に関する科目です。特に相続は必須テーマですので、基本事項をしっかり理解しておくことが重要です。

重要度

テーマ

◎最頻出

贈与税の計算に関する基礎知識、法定相続分、遺言、小規模宅地等の評価減

○頻出

贈与と法律、相続の承認と放棄、相続税の非課税財産と債務控除、相続税の計算、上場株式の評価、宅地の評価

贈与税・相続税の計算からは、基礎控除や各種控除の内容が問われます。学科試験では複雑な計算問題は出題されませんが、計算のルールとなる各種控除の制度を理解しておく必要があります。

相続には、独特のルールが存在します。相続人の順位の決め方や法定相続分の計算方法は必ず覚えておきましょう。

この科目は相続・贈与・遺言の3つを柱に学習するとよいでしょう。

これを踏まえて、重要テーマを中心に学習するのが合格への近道です。

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